◆この条例は適応されない?

ところが、この条例は奈良公園には適応されません。
なぜなら奈良公園の運営者(管理者)は、奈良市ではなく「奈良県」だからです。

いま奈良公園は観光客、外国人観光客が押し寄せ、ゴミのポイ捨て、鹿のエサやり、鹿の交通事故など様々な問題を抱えています。

奈良公園ゴミゼロプロジェクトが発足して4年。「ゴミは、あかん」ポスターの作成・掲示、シンポジウムの開催、「ゴミは、あかん」の顔出しパネル作成、書籍『奈良公園の鹿を「殺す」のは、誰か』『マンガと解説 奈良公園の鹿を守る本』の刊行、奈良公園ゴミゼロウォーク実施(本年9月で42回目)など、私たちはさまざまなことを行ってきました。

ところが奈良公園の管理者である奈良県はどうでしょう? ゴミ問題だけを見ても、改善されたとはお世辞にも言えない感じがします。

歴史的にも、文化的にも、そして観光的にも重要な存在である奈良公園の自然と鹿のために、奈良県はまず条例を作ってほしいと思うのです(もちろん罰則ありで)。
条例があれば諸問題が解決できるわけではありませんが、まずは一歩前進してほしいと願う次第です。
(中村文人)

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