ということは、カラスは私が持っていた食べ物を狙ったのではなく、私がカラスの警告に気づかないという失礼をしてしまったのかもしれない。

市街地にも生息するハシブトガラスは4月~6月の産卵、子育て中は非常に神経質になるとのこと。カラスや奈良公園の母鹿や、多くの野生動物たちが小さな命を守るために懸命に生きているのだ。

人間中心の生活を続けていると、街中にある小さな命の営みに気づくことに鈍感になりがちだ。今回、カラスの一撃でそのことに気付かされたのだ。

ちなみに、カラスは光るものが好きらしい。いたずら好きのカラスが、キラキラ輝く髪飾りを目掛け急降下することもあるそうなので、皆さまどうぞご注意を。