◆ルリセンチコガネは無事?

野生の鹿が住む奈良公園、しかも子鹿が多い季節に、夜遅くまで人々が公園内を闊歩し、ゴミを捨てていく中、鹿たちのストレスはどのようなものであったでしょうか。

鹿だけではありません。鹿の糞を食し、土に返してくれるルリセンチコガネは夕方以降活動を開始します。
その時間帯に訪れた人たちに踏みつぶされてしまった (特に下駄で) のではないかと案ずるのは、私だけではないでしょう。

6月に奈良公園で見かけたルリセンチコガネ 動画提供 中村文人

せっかくのイベントに来る方々はゴミを捨てないという最低限のマナーは守ってほしいですし、奈良公園のこと、鹿のことを少しは学んでから来てほしいものです。

奈良公園の美しい自然と鹿のためにも、主催者と行政、そして協賛企業は、開催場所や運営について、来年はもっともっと検討していただくことを望むばかりです。
※協賛企業 一覧はこちら→https://www.toukae.jp/cosponsor/

以前のブログ「奈良公園の鹿が一頭もいなくなったら」(https://bit.ly/36akx0Q)でも書きましたが、奈良市の観光消費額は約1200億円。その多くは鹿が稼いでくれているといって過言ではありません。

SDGs的にも、経済的にも大切な奈良公園の鹿と自然を、私たちはもっと大切に、真摯に考えるべきだと思うのです。

(次ページに続く 画像で見るポイ捨てされたゴミ (1/2)