今年も6月1日から、奈良公園の鹿苑で生まれたばかりの赤ちゃん鹿が公開されます。子鹿公開:https://naradeer.com/event/kojika.html
澄みきった大きな目、てんてんと白い模様のとんでいる茶色のからだ、か細い足で鹿苑を駆ける姿には、命の瑞々しさを感じます。
清少納言は『枕草子』の中で、かわいらしいものとして「瓜にかいてある幼い子どもの顔」、「すずめの子が、人がねずみの真似をすると飛び跳ねてやってくる様子」など、様々に綴っています。素晴らしい観察力と言語力だと思います。
みなさんは、「かわいらしいもの」と聞いてどんなものを思い浮かべますか?
奈良公園ゴミゼロプロジェクトで考えてみると、
①まつ毛の長い、お目々パッチリ、おじぎもしてくれる奈良公園の鹿さん
②大きなお目々でウルウルと見つめてくれる、とても賢い引退盲導犬のニーナ隊長
③「隊長補佐で、真っ白い羽根に黒いお目々と黄色いくちばしがチャーミングなコールダックのKちゃん」
がトップスリーでしょうか!?
「かわいい」は、日本の文化を代表するものになっています。「かわいいという感情を持つ人ほど幸福度が高い」という調査結果もあるようです。かわいいと思うことで、やさしい気持ちになる、笑顔にもなれる、その気持ちは周りにも連鎖する・・・。
幸福感は百人百様ですが、「かわいい」と思うことが幸せな気持ちにつながるなら、「かわいい」をみつけてみませんか?
何か新しい発見があるかもしれません。(都築由美)