ニーナ隊長お目付け役(?)安達です。
以前、ブログで白杖を持たれた方を駅まで案内した話をさせていただきました(「つなぐ、つながる、しあわせ」)。

あくまでも自分に余裕のある時しかできませんが、どう考えても、目からの情報が全くない状態で歩くのは怖いはずです。
少しでも役に立つことがあれば嬉しいなぁ・・・と思っています。

先日も、東向商店街を白杖をたよりに歩く女性に遭遇しました。その日はとくに人出が多く、私も一度はその方を追い越したのですが、やっぱり気になって声を掛けました(この時はニーナ隊長不在)。

「どちらかお探しですか?」との問いに「餅飯殿商店街に行きます」とのこと。通行人も多く少し距離もあったので、ご一緒することにしました。

「餅飯殿はどちらへ?」と聞くと、商店街を入ってすぐの美容室の名を告げられました。
確かビルの2階か3階かのはずなので「エレベーターありますよね」と何気でいうと、「エレベーターは使いません」との答えが。「?」と思いながら、目的のビルに到着し、一緒に乗ることにしました。

そして気づいたこと・・・。点字表記は義務化されていないのですね! もちろん階数を知らせる音声案内も。
大きなビルや公共建物なら決まりがあるのかもしれませんが、「バリアフリー」という言葉が普通になった今、実際はまだまだなのです。確かに知らずに飛び乗ると、何も情報のない怖いだけの鉄の箱です。

知らなかった自分が恥ずかしくなり、気づかされました。本当に当事者しか分からないこと、関心がなかったり自分と関係がないと知らないことが多すぎるのです。

そして思ったのは、奈良公園でおこっている問題も、(一部の確信犯を除いて)そういうケース、知らないからしてしまうことが多いのでしょう。 やはり問題解消のためには、積極的に継続的に伝えていくことが大事なのです。