「今連れているのは盲導犬を引退した子なんです」
「えぇっ!? そうなんですか~」ととても快活な方です。
そして、ふとニーナさんを見ると、いつもの匂い取りもせずに、歩調をあわせてまっすぐ前をみて歩いています。
これにもびっくり! やっぱりさすがです。この場の空気をしっかり感じて対応しています。
おしゃべりしながら5、6分の楽しい道案内ののち、近鉄奈良駅で別れました。
後ろ姿を見送りながら、何ともいえない幸せな気持ちになっていることに気づきました。
白状を持つ方と、盲導犬(元ですが)の繋ぎ目に自分がなったことが少し滑稽で、何より、自分が手助けをしたつもりが、実は両方からパワーを充電させてもらっていたこと。
実は、これと同じ思いを『ゴミゼロプロジェクト』でも感じています。
やろう!と手を挙げたのは私たちですが、それはいろいろな方の思いや、行動を繋げるためだったんだなぁと。何より、集まってくださる多くの方々から、私たちはいつもパワーをもらっていること。
欲を言えば、参加してくださる方々もふわっと幸せになる、そんな場であればとても嬉しいです。(安達香奈子)