ニーナ隊長のお世話係(もはや主従逆転?!)の安達です。
いきなりですが「な、なんだっ?このタイトルは!」とざわざわされたことと思います。ごめんなさい。

数年前の朝日新聞、東大寺の上司永照師があるフォーラムで講演をされた際の要約記事の中の言葉です。
約1300年前、国内に災害や疫病が蔓延し、それを憂えた聖武天皇が蘆舎那大仏の建立を決意されました。その詔に【乾坤相泰(けんこんあいやすらかに)動植咸栄(どうしょくことごとくさかえん)】と記されたとのこと。
【天地が共に健やかで、動物も植物もみんな栄える】という意味だそうです。

このことを初めて知り、大きく心を動かされました。
そうです、“人間(だけ)が栄えよ” とは言っておられないのです!
そのような遥か昔からあった思いを鑑みて、現在はどうでしょうか。
とても身近なところでは、奈良公園の現状。
わがもの顔の人間の利便性や身勝手な満足や、また感情のはけ口(信じられない事件が多々あります)の犠牲になっているのは、鹿をはじめとする動植物です。

人間はさまざまな知能や技術を持つようになりました。
それは本来、全ての生物の手助けとなるよう使われるべきものだと思います。
地球をここまで破壊してしまったのは、人間です。
だからこそ、修復できるのも人間です。
一人ひとりの思いや、ささやかなアクションがきっと役立つのだと信じています。